一般の部 最優秀絵本賞
林 あやこ(東京都)
ふたたび 冬がめぐり まもなく 春をむかえようとする頃。 たくわえも底をつきはじめ いよいよ 明日にも ロバを うらなくては ならなくなりました。 ちいさなライオンは ためいきをつく おばあさんに ただ よりそうばかりです。
ライオンがいないことに気がついた おばあさんは 外に出てみました。 「おーいどうしたの?もどっておいでー。」 おばあさんの呼びかけに ライオンは ふと 足を止め ふりかえりました。 けれど ふたたび かけだし やがて そのすがたは まばゆい光に 包まれだしたのです。
大地は 息をふきかえし 黄色の花からは それまで 食べたことのないような とても おいしい はちみつが とれるように なりました。 花は やがて わたぼうしになってとんでいきます。 けれど。
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