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みつばちの童話と絵本のコンクール


「ミツバチレポート」 子どもの部 佳作 岡本 有可(宮崎県)

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 そしてまた同じ朝をむかえて、人間の街に行きました。ここで違う点は今日から新米ミツバチだけでレポートを書くことでした。
 向かった場所は昨日の病院。花をかかえて。
やはり、窓は開いていました。新米はそこから入り、レンが持ってきた黄色い花とちがうピンクの花を花瓶にいけました。
 そして、夕方。もう一度病院に行き、青い花を持って行きました。
そう、毎日二本ずつ違う種類の花を持っていきました。
 ある日、先輩ミツバチが尋ねました。
「だって、かわいそうじゃありませんか。話もあまり聞いてもらえずに。せめて周りの雰囲気だけでもと。」
 新米ミツバチは答えました。
「なるほどなぁ。まぁ、好きなようにやれよ。ただし自分の仕事を忘れないようにな。」
 先輩ミツバチはそう言って飛び立って行きました。
 そして、新米ミツバチが新しい花を持っていった時のことでした。
「あら?おばあちゃん、そのお花誰が持ってきたの?」
 この前の女の人の声です。
「私にも分からない。きっと神様が私に届けてくれたんだよ。」
 老婆が答えました。
「神様だって?」
 神様にやっていたことをとられ、ふくれました。新米ミツバチは自分だと示すかのようにわざと人間の前で花を運び花瓶に入れましたが、運悪いか良いか見つからなかったみたいです。 しかし、たった一人しっかり見ていました。
 レンです。レンは窓の外に逃げたミツバチを追って外に出ました。そして、コスモスの上にとまっている新米ミツバチに言いました。
「ねぇ、ハチさん。」
「うわぁ、人間が来た!」
 そう言ってもレンに通じるはずありません。
「あの花は、ハチさんが持ってきてくれたんでしょ?ありがとう。ボクのおばあちゃん、すごく重い病気でもう治らないんだ。お父さんもお母さんも諦めているんだ。 でもね、ハチさんが花を持ってきてくれたおかげでおばあちゃん、いつもはさみしそうなのにすごくうれしそうにしていたんだ。あんなに喜んでいる姿初めてだよ。 ボク、おばあちゃんのために何も出来ないんだ。病気のこともよく知らないし治し方も知らない。でも、元気づけることは出来ると思っていたんだ。 けど、やり方がわからない。だから、ハチさんボクも君のように毎日花を届けるんだ。君は毎日届けていたんだろ?あの花の束を見れば分かるよ。 方法を教えてくれてありがとう。ボク、大人になったら絶対医者になる!そしておばあちゃんみたいな人をみんな治すんだ!」
 新米ミツバチはレンの話を熱心に聞きました。そして最後、レンに答えるようにレンの周りを一周して飛び去っていきました。
「あぁ、ハチさーん、忘れていたけど花瓶の水かえとくねー。」
 新米ミツバチは、後ろで聞こえる声を背に会社へ戻っていきました。
 廊下で先輩ミツバチと合いました。
「おぉ!新米、聞いたか?オレたちのレポートが街中で大話題なのだ。」
 喜びの声をあげる先輩ミツバチに新米ミツバチは言いました。
「ホントですか?やっぱり私達は天才ですよ。出世間違いナシですね!」
「それは分からないさ。そうだ、今日は病院いかなくていいのか?もうすぐ夕方だぞ。」
「はい、もう行かなくていいんです。先輩、私達最高のコンビですよね。」
「おう。」
 二匹は笑顔を交わしました。
 その後、二匹の出した、『人間の子ども』 と言う雑誌が発売されました。


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