| ちょっとだけ目を開けてみた。すごく暗い。なんだかポトポト言う音が聞こえる。動こうとしても動けない。体が言うことをきかないんだ。五郎が僕のほうを向いているのが見えた。両手で何かを広げて持っている。ああ、あれは超能力の風呂敷。どうするんだろうと思ってると、なんと五郎はそれを僕の体にかけた。え、なんで?どうするつもりだ?そして僕は、五郎が今ものすごくお腹がすいているということと、ぼくのあだなが「五味繁太」を略して「ごはん」と呼ばれてたことがあったことに気がついた。
まさか、僕をご飯に変えて食べる気?やめてくれ、食べられたくないよ。助けてよ、 五郎。逃げ出したいのに逃げ出せない。前、みんなで遊びに行こうって待ち合わせて、めずらしく仲間に入ってきた五郎にだけ違う待ち合わせ場所を教えてそのままにしておいたこととかあったよな、あのときこいつ、一人でどのくらい待ってたんだろう?五郎はおとなしくて何にも言わないから、もしかしたらもっと一杯ひどいことしてるかもしれない。ごめんよ、五郎。もう意地悪しないから許してよ、食べないで!でもその言葉も口に出せないまま。また意識が遠くなっていった。
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