子どもの部 佳作
「この気分はなんだろう?」 ミミは飛びながらそう思っていました。 「なんかへんなの。ホッペタがあたたかい 気がする。」 ミミはホッペタをさわりました。 「やっぱり、あったかい。こんな気持ち…、 はじめて。」 ミミは、そんな気持ちをごまかすように、 クルッとまわってみました。 「よーし。町の中に行ってみよう。」 ミミは町中へ入っていきました。
ミミは町の中を飛んでいると、 とてもいやなものを見てしまいました。 それは、人間が民家に作ったスズメバチの 巣をとっているのです。 そばには、スズメバチがたくさん 落ちていました。 ひどいハチだったけれど、 同じハチとしてはかなり つらくてたまりません。 ミミはその場からにげ出しました。
ミミは、とぼとぼあたりを飛んでいました。 「あっ、ミミさんだ。」 地面の方から声をかけられました。 見ると、友達のはたらきアリのアーリーが 見上げていました。 「やあ、みつは集まっています?」 ミミはだまって見下ろしました。 「どうしたのですか?…少し話せますか?」 ミミはうなずき、地面に下りました。