|
それからしばらくすると、腹の中からたつやんの、まのびした歌声が聞こえてきました。
ねんねんころころ いもころろ
おいものふとんは おやまのつちよ
つちのふとんは あったかいか
あったかけりゃ いいこでねんねしな
たつやんは、イモに子守歌を歌っているのです。
「おいおい。イモに子守歌なんて、わかるのかねえ?」
「わかるともよ。わかって気持ちようなって、ぐっすり眠れて、のびのびした、ええイモになるんじゃ。」
「ふうん。そんなもんかねえ。」
うわばみも、何だか気持ちがのびのびしてきました。
ねんねんころころ いもころろ
いもをだくのは おやまのつちよ
ねんねんころころ つちころろ
つちをだくのは うわばみさんよ
うわばみだくのは だれじゃろか
ひろーいひろーい おそらじゃろうか
たつやんの子守歌はいつまでも続きます。
聞いているうち、うわばみも眠くなりました。水やらお日様やら飲んで、くたびれました。たつやんの子守歌を聞きながら、イモと一緒に寝てしまいました。
そのうち、たつやんも歌い疲れて寝てしまいました。それで、子守歌は、グワアア、ゴワアアという、豪快ないびきに変わってしまいましたが、うわばみは、目を覚ましませんでした。いびきにうまく乗っかって、体を伸ばしたり縮めたりしながら、波乗りスタイルで眠り続けました。
|