じゃんじゃん半鐘で飛び起きた村人は、ねぼけ眼で飛び出してきました。
ゲンゴロウ爺さんの話も、ぼんやりした脳みそではなかなか理解できません。
「昨日のおばあさんと女の子は、ぼうぼう屋敷に引っ越してきたのか」
「あれだけ古い家だ。修理が必要だね」
「それに草が生い茂っているよ。草刈りもしないとね」
「おばあさんと女の子だけじゃ、大変だよ」
「みんなで手伝いに行こう」
村人の意見はすぐにまとまりました。
その頃にはみんなの頭もすっきりしてきました。引っ越しの手伝いに必要な道具を、おのおのの家から持ち寄ると、さっそくぼうぼう屋敷に向かいました。
ケンは長い竹のほうきを持っています。村の細い道をみんなは一列になって歩きました。
「それにしてもあのおばあさんはえらい早起きだね」
「元気者だね。頼もしいことだ」
みんなはうなずきあって感心しながら、頭をふりふり歩いていきました。
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