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四 説明の章
わたしの家で飼っているミツバチの巣箱は、上からふたをあけると、縦に十枚くらいの巣板が入っている。ミツバチはその十枚のまん中あたりの何枚かに、まとめて育児圏というのをつくる。女王バチはいつもここにいて、卵を産み、働きバチがそれを育てるのだ。その両側の巣板は花粉の貯蔵用の巣。そのまた外側に、働きバチは蜜を貯める六角形の巣をいっぱいつくる。お父さんとおじいちゃんは、ここにハチがせっせと貯めた蜜をちょうだいするわけだ。
だけど、わたしの物語では、女王さまの部屋をお城のいちばん上、八階につくっておいた。七階は雄バチの部屋。そして、六階から下が働きバチの部屋。
八階 女王部屋
七階 雄バチの部屋
六階 A B・女王バチの世話係の部屋
五階 C D E F G H
四階 I J K L M N
三階 O P Q R S T
二階 U V W X Y Z
と、いうわけ。
つまりアルファベットのAからZまで、26個の部屋に、それぞれ部屋の記号とおなじ名前の働きバチが、いっぱい暮らしていることにした。
そして、AとBはおなじ働きバチでも、女王バチの世話係りだから、六階にとくべつの部屋をもたせておいた。
そして五階から二階までが、働きバチの部屋。
一階はさっきの大広間。ハチたちが、さっとよりあつまっていったところには、地下へおりる広い階段がある。
この地下一階が、蜜と花粉の大貯蔵庫、蜜蔵。地下二階には、うんと広い育児部屋をつくっておいた。女王バチは、お城のまん中をガラスのエレベーターでここまでおりてきて、卵を産むというわけ。
ほんとうは、ミツバチがそれぞれ部屋をもっているなんてことはないんだけど、また、女王さま専用のエレベーターなんか、あるわけがないんだけど、巣箱をお城にみたてたら、こんなふうになってしまったの。
それからもうひとつ、六本足で歩くミツバチを、この物語の中でだけ、あと足二本で立って歩かせちゃった。
ひょっとしたら、昆虫の博士から叱られるかもしれないけど、わたしには、こうしなければ物語がつくれなかった。
博士、どうか許してください。
では、わたしが、女王バチのいるお城の八階まではしごをよじのぼったとして、そこからもう一度物語をはじめます。
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