ミツバチの童話と絵本のコンクール

まんまる おつきさま おねがいよーう

受賞くらち まき 様(愛知県)

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『まんまる おつきさま おねがいよーう』

ケムリンさんは もりに すんでいます。
しろく すきとおった ドレスを きて、
きのあいだを
ふわり ふわりと とんでいます。
「いるか、いないか、わからないでしょ、それが わたし。」
ケムリンさんは つぶやきます。
でも ケムリンさんのことは
だれでも しっています。
「はっきり みたことないけど、
ケムリンさんは たしかに いるよ。」

そう、いるのです。
いつも どこかに いて、ちいさな おてつだいを しているのです。

きの えだから おちそうに なっていた、
イモムシくんの おしりを そっと もちあげてあげました。

まいごに なった ミツバチには、ちいさく ちいさく
くちぶえを ふいて、かえりみちを おしえてあげました。

せきが とまらない キツネのこの のどに、
あまーい よつゆを たらしてあげました。

ひとりぐらしの おばあちゃんの まきが なくなると、
かれえだを あつめて、いえの まえに おいてきます。

あるひのこと、
「ケムリンさーん、たすけてー。」
もりから ちいさな こえが きこえてきました。
ケムリンさんは すがたは いるか いないか わからないけど、
みみは とっても よく きこえるのです。すぐ とんでいきました。
もりいちばんの あばれんぼうの きが、けんかを しています。
ねっこを もちあげて けとばしっこ、えだを のばして ひっぱりっこ。
みつごの きょうだい、 コナラの きたちです。
「おまえが のさばるから、こっちに おひさまが あたらない。」
「ちがう、おまえだろ。」
「あんたが よっかかるからよ。」
ねっこが からまって、えだが こんがらがって、たいへんな さわぎです。
その したで、キスゲのはなが ふるえながら、
ケムリンさんを よんでいました。

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